顔にはできないのに、なぜか胸にニキビができてしまって悩んでいませんか?
胸ニキビは、普段は隠れて見えていないけど、ちょっとした着替えのときに友人に驚かれて嫌な気持ちになるし、「汚いって思われてるかも…」って不安になると思います。
こちらでは、そんな胸ニキビの原因と自宅でできる治し方について詳しく紹介します。
あなたの胸にできたブツブツがニキビならいいんですが、1年以上ケアしても治ってないなら“マラセチア毛包炎”の可能性も考えられます。
キレイな胸元を取り戻したい方は、こちらで紹介する胸ニキビの原因と治し方を参考にしっかりケアしましょう。
胸ニキビ?それともマラセチア毛包炎?

胸ニキビ

マラセチア毛包炎(出典:Allabout Beauty)
胸ニキビを治していく前に確認したいのが、「本当にニキビなのか?」ということ。
胸や背中といった、身体にできる赤いブツブツはニキビの場合もあれば、マラセチア菌という真菌(カビ)が原因でできる“マラセチア毛包炎”の場合もあります。
マラセチア毛包炎はニキビとよく似ています。
- 1年以上ブツブツが良くならない
- 光沢のある赤いブツブツで膿がない
- 1~2個ではなく、一気に10個近くできた
- ベピオゲルやダラシンTゲルなど皮膚科の薬が効かない
といったことがあれば、マラセチア毛包炎の可能性を疑いましょう。
胸ニキビも治りにくいので、判断しやすいのは一気にブツブツができたかどうかです。
マラセチア毛包炎は、ニキビケアでは治すことができないし、逆に悪化する場合もあります。
抗真菌薬などの治療を進めれば1~2ヶ月で治っていくので、「ニキビじゃないかも?」と思ったら、皮膚科で相談して治療していきましょう。
胸ニキビができる6つの原因
では、ここからは胸ニキビができる原因と治し方を紹介していきます。
胸ニキビができる原因は大きく分けると以下の6つ。
- ホルモンバランスの乱れ
- 汗の放置、肌の乾燥
- 油分の多いクリームを使っている
- 下着や衣服の汚れ、刺激
- シャンプーやトリートメントのすすぎ残し
- アレルギーなど肌に合わないものを使っている
ニキビができる基本的な原因(毛穴に皮脂や汚れが詰まる)は顔にできるニキビと一緒ですが、胸や背中などの身体にできるニキビは衣服の汚れなども原因になってきます。
では、それぞれの原因について詳しく説明していきますね。
1.ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れがニキビの原因になることは知っていますよね。
胸元は男性だったら胸毛が生える場所であり、男性ホルモンの影響を受けやすい場所です。
もう一つ考えられるのが、生理前~生理中に増える黄体ホルモン(プロゲステロン)。
黄体ホルモンは男性ホルモンと似た性質をもっているので、皮脂分泌が多くなったり、イライラしやすくもなるんです。
生活習慣が乱れていると感じるなら、まずはそこの改善が必要になりますね。
2.汗の放置、肌の乾燥
汗をかいたまま放置して、自然に乾くのを待ったりしていませんか?
胸は皮脂腺が発達しているので、汗をかきやすい場所です。
通気性の良い綿100%の下着や衣服を身に付けているのなら構いませんが、ポリエステルやナイロンなど通気性の悪い素材を着用しているなら要注意。
また、汗をかきやすいということは肌の水分も失われやすいということ。
肌が乾燥していると、潤いを保つために皮脂を多く分泌しようとするし、肌の生まれ変わりが遅くなる原因にもなるので、しっかり保水・保湿してあげましょう。
3.油分の多いクリームなどを使っている
胸ニキビが治ると思って、オロナインやニベアなどを使っていませんか?
オロナインやニベアはニキビに効くこともありますが、油分が多く含まれる商品になるので、皮脂量の多い背中や胸などに使うと、逆にニキビが増える原因になることも。
もし、油分の多いコッテリとしたクリームを使っているなら使用を中止してください。
保湿のために使うなら、水分量の多くて伸びの良いタイプを使いましょう。
4.下着や衣服などの汚れ・刺激
サイズの合わないブラによる締め付けやワイヤーの刺激、パジャマなどの衣服による汚れなどがニキビのできる原因になっていることもあります。
あと、汗のところにも出てきたポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、安いし、丈夫などのメリットもありますが、通気性が悪いだけでなく、肌へ与える摩擦も強い素材です。
胸ニキビが治らない原因が衣服にあるかもしれないので、素材にもこだわってみてください。
5.シャンプー・トリートメントのすすぎ残し
シャンプーやトリートメントをすすぎ残しが身体に残ってしまうと、その汚れをエサにして、ニキビの原因であるアクネ菌が繁殖してしまいます。
また、ボディーソープは洗浄力が強いので、刺激が少ない石鹸がおすすめ。
身体を洗うときも綿や麻などの天然繊維か、手でなでるように優しく洗ってくださいね。
6.アレルギーや肌に合わないものを使っている
洗濯洗剤や柔軟剤、ボディソープ、シャンプーなどを変えた記憶はありませんか?
もし、胸ニキビができる前後にいつも使っている商品と違うものに変えたなら、それらに含まれる何かしらの成分がアレルギーとなってニキビができたのかもしれません。
思い当たるものがなければ気にしなくても大丈夫ですが、ちょっとでも「この商品のせいかも?」と思うものがあれば、他の商品に変えてみてください。
「合成のものから無添加のものに変えたら良くなった!」という方もいますよ。
胸ニキビの治し方は?治すための4つのポイント
あなたの胸ニキビができた原因になっていそうなものはありましたか?
ここからは胸ニキビを治すためのポイントを紹介していきます。
1.清潔な衣服を着る、下着を綿100%に変える
胸ニキビができる原因でもお話ししましたが、パジャマや下着など肌が直接触れる衣服を清潔な状態にし、下着は綿100%のものを着るようにしてみてください。
今までは大丈夫だったとしても、日々の疲れやストレスでホルモンバランスが乱れたり、免疫力が弱くなっていると、こうしたことで肌荒れが起きることも。
下着のサイズや素材、何日もパジャマを洗っていないなど、思い当たることがあるなら改善して、清潔な状態・肌への負担を少なくしましょう。
2.保水・保湿をして治りやすい肌環境を作る
胸は汗をかきやすいし、衣服の刺激によって乾燥が起こりやすい場所。
と同時に、皮脂腺が発達しているので皮脂の分泌が多い場所なので、保湿するときは油分の入ったコッテリとしたクリームではなく、サラッとして伸びの良い保湿ジェルなどがおすすめ。
保湿を徹底することで、肌を乾燥から守ってくれるし、皮脂分泌も減ってくれます。
肌に潤いが戻れば、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も正常になりますよ。
3.汗を放置しない
汗は肌の乾燥させるだけでなく、放置していると皮膚の表面がアルカリ性に傾いて、細菌が繁殖しやすくなるし、肌の蒸れによって外からの刺激に弱くなってしまいます。
通勤中や運動後、睡眠中に汗をかくのは仕方ありません。
- 汗をかいたら、こまめに拭くようにする
- 運動後はすぐにシャワーを浴びる
- パジャマやシーツは適度に交換。(パジャマを毎日洗わないなら肌着を着る)
- 通気性・吸水性・速乾性に優れた、綿や麻などの素材を選ぶ
といったことを意識してみてください。
こまめに拭いたり、汗の吸収がいい素材の服を着るようにしましょう。
4.肌にやさしい石鹸を使う
合成成分でできたボディーソープを使うよりも、肌にやさしい固形石鹸で洗った方が肌への刺激が少ないのでおすすめです。
胸ニキビがあるということは、肌が敏感になっている状態。
身体を洗うときは、無添加の石鹸やニキビケア用の石鹸を使ってみてください。
また、ボディタオルも合成繊維ではなく、綿や麻のものか手でやさしく洗いましょう。
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ボディタオルでゴシゴシと洗わずに、石鹸を使ってなでるように洗ってあげてくださいね。
まとめ
最後に、胸ニキビの治し方や気を付けたいことをまとめておきます。
- 食事や睡眠、ストレスなどホルモンバランスが乱れる原因に気を付ける
- オロナインやニベアなど油分の多いものをつけない
- 肌に触れるものを清潔にし、下着などは綿100%のものにする
- 乾燥した肌を保湿して、肌の生まれ変わりを良くする
- 汗を放置せずにこまめに拭く
- 無添加の石鹸で身体を洗ってあげる
胸ニキビを治すには清潔な状態を保ち、肌の潤いを上げるのがポイント。
胸ニキビは見られることが少ないから、ちょっとした着替えやいざってときに苦痛を感じますが、清潔な状態を保ちながら、ニキビケアすればよくなっていきます。
肌を清潔な状態に保ちつつ、石鹸や保湿ジェルなどで胸ニキビを治していきましょう。
以上、胸ニキビの原因と治し方になります。
ニキビができる場所別のケアを見たい方は、こちらも参考にしてください。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。